ご挨拶
日本看護協会は1968年に創設され50年以上の歴史を重ねてきました。この間、看護の学術研究を取り巻く状況は、学術団体や看護系大学の増加など、大きく変化してきましたが、本学会は日本看護協会会員を学会員とし、一貫して実践にねざした学術研究を推進してきました。
全国各地での実践の成果を共有し、知見を蓄積し、それらをまた各地の実践に活かしていく、その積み重ねは、間違いなく看護の発展に寄与してきたものと自負しています。
本学会は「非会員を含む看護職の実践にねざした学術研究の振興を通して看護の質の向上を図り、人々の健康と福祉に貢献すること」を目的としています。常に実践の先にある対象者へ提供する看護の質の向上を目指して、活動を進めています。
学術集会では、多くの看護職が交流・意見交換を行い、キャリアや領域を問わず、同じ目的を有する専門職として相互研鑽する機会となっています、また、復刊した学会誌には多くの研究が投稿され、実践の中から見出された知見を共有する場となっています。 看護実践の根底にある価値を掘り起こし、専門職として、また学問として看護を体系化していくためには、優れた実践と研究が不可欠です。全国の看護職が一堂に会し、新たな知見、新たな着想、新たな仲間を得て、次なる実践への活力が全国の隅々まで拡がっていくことを心より願っています。
日本看護学会
学会長 秋山 智弥
(公益社団法人日本看護協会 会長)